Ghost in the Sellotape


機器サイズ : H.80cm×W.40cm×H.60cm / 投影距離 : 1M-10M
セロテープ、LED、 モーター

暗室の中で幻灯機はコツコツという鼓動のような小さな音を立てて映像を投影している。それは惑星のようにも見えるし、顕微鏡で覗いた細胞のようにも見える。コツコツと音を立てながら、それは微妙に表情を変えながら回り続ける。

映像フィルムとして投影されているものは、パリで購入した安いセロテープだ。質が不安定なセロテープの表面には無数の糊むらがあり気泡がたくさんある。偶然にできた表面の有機的なテクスチュアは、マクロなイメージもミクロなイメージも想像させる。

18世紀末、フランス革命後の騒乱の中のパリでは、幻灯機を使った幽霊ショーが大流行した。スモークを焚きそこに亡霊の映像を投影することは、空間を活かした体感型インスタレーションで刺激的なショーであった。絵画とは違う質量を持たないイメージを作り出す幻灯機の特性が霊と結びつき人々を驚かせた。
セロテープという日常的な物でも、幻灯機を通してその影を見ることで、物質や現象・森羅万象に宿る霊を想像することができるかもしれない。

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