Ghostly Forest / 森

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2014
ステレオガラス乾板写真、LED、レンズ、スクリーン

装置/ h.110 x w.30 x d.30 cm
スクリーン / h.200 x w.200 x d.45 cm

暗い部屋の中に枝脈の広がる木の写真が大きく投影されている。木の写真はアナグリフによる立体写真の仕組みで、それぞれ2 枚の写真が2 色のライトで投影されている。ズレのある像が見る人の奥行き感を惑わせる。
木の写真はパリの蚤の市で購入した物で、ステレオスコープと言われる双眼レンズの立体写真機で撮られた物だ。100 年くらい前の物で、フィルムよりも前の写真技術の時代で、ガラス乾板に像が焼き付けられている。2 次元を超えたステレオ立体写真は当時の人々を熱狂させた。撮影者は、より奥行き感の出る被写体を求めて木が茂る森へと辿りついたのだろう。
ライトに合わせた2 色のカラーフィルターを通して見れば、立体感を感じることができる。それは右目の像と左目の像が脳で合成されて奥行きを感じる物であり、そこには入ることのできない空間が頭の中に現われている。
入ることができない空間は逆に人を引き寄せ、2 次元と3 次元の間の森でさまよう。

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